配管洗浄機

配管洗浄機PCL-40は当社独自開発のエアーポンプの簡単な仕組みで洗浄剤の循環水流を自在にコントロールします。連続流、間欠流、エアー混入流を組み合わせ、配管内の流れを積極的に乱し、洗浄剤を隅々まで行き渡らせます。また、間欠流やエアー混入流による衝撃力も加わり、効率良く強力に配管内部のスケールを洗浄します。

SH2000は当社配管洗浄機用の洗浄剤で、鉄錆や軟質のカルシウムスケールの除去に効果があり、下記のような特徴を有しています。

SH2000は安全な洗浄剤として一般的な有機酸(カルボン酸塩)を主成分としており、原液がpH4.0の弱酸性ですので一般的な配管金属材質に対する腐食性が低く、塩酸等の無機酸強酸性洗浄剤のようにステンレスを腐食する事はありません。また、ゴム、プラスチック等の樹脂類にもやさしい薬剤です。

SH2000はガスの発生や刺激臭がなく、また、弱酸性ですので皮膚に対する刺激性が低く、洗浄目的で使用する場合安心してお使い頂ける洗浄剤です。

SH2000が有効なスケールの洗浄例(約8時間洗浄を行いました。)

▲洗浄前

▲洗浄後

▲洗浄後の洗浄剤

写真は、金型温調機のステンレス製タンクのヒーター管部分です。

洗浄によって堆積したスケールなどが除去され、ステンレス部分はほとんど元通りになっております。一方、材質そのものが錆びたヒーター管部分の様に錆瘤などは限定的な効果しかありませんが、スケールが十分に除去されていれば流量や熱交換効率が回復しトラブルの改善になりますので、効果が限定的な強酸等を使った洗浄で配管素材そのものを傷めない為にも、多少の錆瘤などは完全に除去すべきでは無いと考えております。

なお、SH2000で洗浄効果が十分でない汚れ成分、硬質カルシウム系、シリカ系スケールには、それに応じた洗浄剤SC9000もあります。汚れの成分はご使用の水質と使用環境で千差万別ですので、試して見ないと分からない面もありますが、大雑把な選定で、軟質スケールにはSH2000、硬質スケールにはSC9000が適している事が多いです。

1.配管洗浄機PCL-40は独自のエアーポンプ機構による小型・軽量ボディで、成形機に取り付けたままの金型、金型倉庫内、等、エアー源とAC100Vのコンセントのある任意の場所で手軽に洗浄が行えます。洗浄時間は汚れの程度によりますが、おおよそ6～18時間です。

2.洗浄したい配管ラインに、洗浄剤を入れた本機の送り・戻りを接続し、後は簡単な条件設定で洗浄を開始します。管路の閉塞、条件設定の誤り、洗浄の中断・再開、配管の漏れによる渇水状態での運転等、オリジナルエアーポンプはそれらの悪条件でも故障の心配はありません。但し、配管の漏れは周囲に薬液を撒き散らし、後始末に大変な手間がかかりますので、配管の接続は確実に行う必要があります。

3.洗浄終了後配管洗浄機内部（タンク部）に汚れが溜まりますが、独自開発のエアーポンプ機構は電気制御部と電気部品の無いタンク部が簡単に分離しますので、電気部品が一切無い洗浄機タンク部の清掃も気兼ねせずホースの水をジャブジャブかけながら簡単に行えます。